--. --. --  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2013. 02. 18  
特別養護老人ホームに入所していた祖母、
ホスピス・病院で末期を迎えた義母と義父の
終末期の経験です。

祖母は、最後まで自分で身の回りのことをして、
ある夜、トイレに立とうとしてぽっくり逝きました。
祖母には、図書館から弱視者用の文字の大きな本を借りてきてあげていたら喜んでもらえました。

義母はどこまで自分の病気のことを把握していたのかわかりませんが、
起き上がれなくなり、自分で雑誌や本を読めなくなった頃に、
私が朗読をすると、じっと聴いてくれていました。
ほとんど瞑目して反応が無いので、
「聴いているのかな?」と思いつつ読んでいると、
時々、「そこ、もう一回」とか「ゆっくり」とか言われ、
気を入れ直して読んだものでした。
『星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句』大岡信編 岩波少年文庫
『声で読む日本の詩歌166 おーいぽぽんた』福音館書店 

がお気に入りでした。
詩歌は、ヴィジュアルな想像を喚起するので、それがよかったのかもしれません。
大岡信の解説がとっても良いので、和歌や俳句の知識がなくても大丈夫。
むしろ、大岡の解説文をしっかり聴きたがっていたようでした。

義父は急に容態が変化したので、
ぎりぎりまで「朗読にはちょっと…」というような込み入った本を読みましたが、
よく聴いてくれました。
良寛さんと同郷だったので、
良寛の歌集や中野孝次の良寛に関する本を読みましたが、
読んでいる方も聴いている方も、わかりづらかったかもしれない…。
でも、それをきっかけに、
義父の方が私にいろいろと越後の話をしてくれました。
病室から出るときは、
キングから出ている「美しい日本語」のCDシリーズを
「小さい音でリピート設定していってくれ」と頼まれたものです。
白坂道子朗読の「伝えたい美しい日本のことば」、
白坂・角野卓造の「名訳で味わう世界の名詩」

がお気に入りでした。

いま、残念に思うのは、父に対しては何もしなかったこと。
父は認知症がすすみ、最期はたいへんな状況でしたが、
本人がわかっている・わかっていないは別にして、
もっともっと話しかけたり、本を読んだりしておけばよかったと思います。

もし、父との時間を再びもつことができるなら…、
私は以下のような本を読んであげたい。
子どもに読んで聴かせた経験から、「お話の力」を信じるからです。

*じっさいに音読してみて、内容がよくわかる本のリストです。

こぐま社の「子どもに語る」シリーズ、特に松岡享子の文章

福音館の内田莉莎子の「ロシアの昔話」

岩波少年文庫の
工藤幸雄訳のシンガー著「まぬけなワルシャワ旅行」「お話を運んだ馬」

石井桃子訳のファージョン著「ムギと王さま」

中野好夫訳のチャペック著「長い長いお医者さんの話」


*意外なところで、奧本大三郎訳の「ファーブル昆虫記」
これは小学生だった息子が私に朗読してくれた本です。
聴いているだけでよくわかる稀有な本だと思います。
ファーブルも奧本も自然現象描写の文章がうまい!

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ初心者へ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村

スポンサーサイト
NEXT Entry
読了メモ11:プチ断食のススメ
NEW Topics
映画「小さいおうち」
マッスル・リーディング?!
文化資本を超える高貴さ…3つの映画
息子英語特訓~その後
その後の息子…やれやれ
Comment
No title
今、樋野興夫著の「がん哲学外来の話」を読んでいます。そこに、「to do」より「to be」---黙って側にいてあげるだけでいいという章があります。夫婦ならそれでも構いませんが、普段一緒に生活していなかった者は難しいですね。ご紹介いただいた本を探して少しずつ読んでみます。ファーブル昆虫記といえばフンコロガシを思い出しますが、確かに意外な選択ですね。
No title
確かに、実子ではなく“嫁”というほどよい距離の立場だったので、
義父母の横にいて本を読んだりできたのだと思います。
私には、父の長い危篤状態の時にちょうど読んでいた、
アルボムッレ・スマナサーラと立松和平の対談「ブッダの道の歩き方」というのが、
心の支えになりました。
立松も亡くなってしまいましたが、
対談当時、立松のお母さんが危篤状態で、
「子として死にゆく親にどう接したらいいのか」という切実な問いが
立松にあり、スマナサーラ長老の話に愚直に謙虚に耳を傾けています。

本当に、そこにいるだけでいいのだと思います。
酸素マスクをつけて苦しそうにしている反応のない父の横に、
時間の許す限りついていましたが、
見ていると私もつらいので、頭を空っぽにするために、
私は「数独」をしていました…。
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

ぶるっく

Author:ぶるっく
 長女ぽんは飛び立ち、長男ばぶは羽ばたき練習中。空きの巣になっても、仕事・趣味・体力作りに励み、楽しく暮らしていきます!
 読書・音楽・ウォーキング・軽登山・水泳のことなど…日々の記録です。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。