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2013. 02. 17  
40年前の話です。

初めての洋書…といってもペーパーバックですが…、
「あしながおじさん」Daddy-Long-Legs を原書で読みたいけれど、
田舎の女子中学生にはその入手方法がわかりません。

どうやって得た情報だったのか忘れてしまったけど、
「洋書を買うには、丸善の2階に行かなければならないらしい」。

そこで、田舎娘は、片道1時間弱のバスに乗って丸善に行きました。

「洋書って高いんだろうな。もらったお年玉全部お財布に入れてきたけど足りるかな?」

当時、丸善福岡店の昔風のビルディングは呉服町というところにありました。
ガラスのショーウィンドウには、外国の雑誌、丸善のコートや文房具も飾られていました。
田舎の貧乏娘にとっては、計り知れない「知」と「富」の象徴のようなウィンドウでした。

初めて店内に足を踏み入れたとき、なぜか、すごく自分が惨めな感じがしたのを覚えています。
まずは、ゆっくり和書の1階を見渡し、奥の階段を上って2階へ…。

ほとんど客がいません。
洋品売り場で品定めしている老婦人と、外国人のおじいさんの二人だったように記憶しています。

うわぁ、どうしよう!
背文字も読めず、何がどういう配列になっているのかもわからない!

平均的中学生のボキャブラリーですもん、今考えれば、当たり前ですよね。

おろおろしていると、制服を着た女性店員が優しく声をかけてくれました。
おずおずと、手にしていたメモを渡すと、
店員さんは「ではちょっと見てみましょう」と、
ペーパーバックスのくるくるスタンドを探してくれました。

「あいにく在庫がありませんので、注文いたしましょう」とのこと。
本を注文して買うということ自体、和書でも経験のなかったことなので、
本を買いに来た客と接遇する店員、という立場をつい忘れて、
「いえいえ、そこまでしていただかなくても…」と言いそうになりました。

結局、注文の手続きをしておよその価格を教えてもらいました。
お小遣いで買える!

なんだか急にほっとして、余裕を持って店内を見回してみると、
ペーパーバックスのくるくるスタンド(4つか5つあったような…)には、
チャーリー・ブラウンやムーミンの絵の表紙の本がたくさんあるではありませんか!

その後、市内の高校に行くようになって、学校の帰りにちょくちょく丸善の2階に寄るようになりました。

写真は、高校生のときに丸善の2階で買った丸善出版のヴァカーリの文法書。


007.jpg

高校時代は、
文法が中原の「マスター英文法」と「ヴァカーリ」、
読解が山﨑の「新々英文解釈研究」(最近復刊されましたね!懐かしさで買いました)、
単語は「試験に出る英単語」(シケタン)、
…という、今考えると、とんでもないラインナップで勉強していたことになります。
非効率というか…。
それが良かったのか悪かったのかは、よくわかりません。

国語の教科書で梶井基次郎の『檸檬』を読んだとき、
「それがどうした?」という気持ちとともに、
「うん、わかる。そうでもしたくなる丸善の2階のあの雰囲気。」
という感想が相半ばしたことを思い出します。

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