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2013. 08. 10  
2週間ほど前に、
The End of Your Life Book Club
Will Schwalbe
を読了しました。

膵臓がんでターミナルステージの母と息子のbook clubの記録です。

6年前に義母、5年前に夫の叔母(夫の叔父の妻で血縁ではなく姻戚)が膵臓がんで亡くなりました。
義母はもちろんですが、叔母は私たちのお仲人さんだったので私はいろいろと可愛がってもらいました。

義母の診断・告知(家族にのみ)、ホスピス入院での最期をずっと見てきました。

その経験を踏まえて、この本の感想をランダムに記します。

The Etiquette of Illness 
について

Halpern(the author) wants the reader think about the difference between asking “How are you feeling?” and “Do you want me to ask how you’re feeling?”
Even if it’s your mother whom you’re questioning, the first approach is more intrusive, insistent, demanding. The second is much gentler and allows the person simply to say no on those days when she’s doing well and doesn’t want to be the “sick person,” or is doing badly but wants a distraction, or has simply answered the question too many times that day to want to answer it again, even to someone as close as a son.

なるほど!
義母もほんとうに具合が悪いときに、入れ替わり立ち替わり付き添い見舞いに来る人たちの「調子はどう?」質問に答えるのがつらそうな時がありました。
母を元気づけるため、あるいは安心させるため、病室に“元気の風”を吹かせようと勢い込んで入って来て、まず声かけをするのでしょうが、はっきり言って、「どう?」と聞かれても答えようがなかったでしょう。

いつも思うことだけど、英語の挨拶 How are you? への応答にはちょっとつらい時がある。
Fine じゃないときもある。
かといって、まさか “Oh, I have a constipation.”なんて正直に言う訳にもいかないし。
Yes/No疑問文で問われると楽だなぁと思うことがしばしばあります。

ちょっと横道にそれるけれど、

ピアニストの青柳いずみこさんも、師匠の安川加寿子先生(仏語バイリンガル)のレッスンで、毎回「サヴァ?」と問われ、なんと答えてよいやらと戸惑った…とどこかで書いていらっしゃった。

チェリストの岩崎洸さんの、アメリカでレッスンを受けるときに、”Why don't you have a seat?” と言われて、「何でだ?」と言われてもねぇ、と困ったというエピソードを読んだことがあります。

Will Schwalbe が、上記の本からメモを取った部分。
確かに、終末期の人に接するときに役にたつアドバイスだと思いました。

1 Ask: “Do you want to talk about how you’re feeling?”
2 Don’t ask if there is anything you can do. Suggest things, or if it’s not intrusive, just do them.
3 You don’t have to talk all the time. Sometimes just being there is enough.


本当よね…。

☆お母さんの「病気とのつきあい方」

体調がとっても悪いにもかかわらず、最後まで車いすを使わずに自分で歩く。
飛行機に搭乗するとき、健康なのにズルして車いすに乗って優先扱いを受ける人もいるのに、ちゃんと列に並ぶ。
化学療法のための通院もタクシーではなくバスを使う。
バスでは自分より弱者と思う人にすすんで席を譲る。
最悪に具合が悪いときでも、自分でキッチンに立って行ってお茶を丁寧に淹れて飲み、それによって自分の“士気”を高める。
最後の延命措置の拒否をきちんとしておく(…実際はサインができない状態だったので息子が代筆した)。

このように毅然として誇り高く最期を迎えることが私にはできるかしら?
この姿を「お手本」として心に留めておこう。

☆子どもたちへの思いやり
「キャリアと家庭生活」の両立を果たした最初の世代。
お母さんは、女性のそれぞれの生き方を認めているけれど、子育てをしっかりしながら、教育や、世界を飛び回っての難民救済活動などに活躍された。
キリスト教精神がバックボーンとしてあるのでしょうが、すごい方だと尊敬します。
また、息子がゲイであることを告白したときの、息子への愛情溢れる言葉がすばらしい。
子どもたちだけでなく、その配偶や孫たち、友人たちへの(多数!)細やかな心配りがすごい。

☆いつも笑顔でいること
私はクリスチャンではないけれど、「祈り」や「感謝」が身についていると、最期まで笑顔を忘れずに周囲の人をハッピーにさせながら逝くことができることを学びました。

☆本を読み続けた生涯
母子ともにすごい読書家。
いつの間にこれだけ読むの?と思ったけれど、以下のような記述がありました。

(本当に具合が悪くなり、食事も喉を通らなくなった状態のときでさえ本を読み続けることについて)
No matter how tired I am, I can always read. But maybe that’s because of raising three children while working full-time. I think I got used to being tired all the time. If I’d waited until I was well rested to read, I never would have read anything.

「死ぬまでに読みたい本」>「死ぬまでに読める本」
と思ってますが、「疲れたらまずちょっと横になって」がクセになっている。
「疲れても読む身体」になっていたら彼女のように本を読みながら最期を迎えることができるかもしれない。
死を目前にしたときに読んでいたい本…「心の友」になる本は、考えればたくさんある。

読書も身体技法の一つだと思うから、私もこの技法を身につけよう!

☆眼鏡!
上記の目標を阻む要素が私にはある!

それは眼鏡。
ド近眼の老眼で、通常3~4の眼鏡を使い分けている。
かつては、本さえあればいつでもどこでも読めたけれど、今は「本と書見用眼鏡」が必須。
このお母さんが亡くなった後、家に27(だっけ?)の老眼鏡が出てきたそう。

本を読むために「よいこらしょ」と眼鏡の掛け替えをしなければならないけれど、常用眼鏡の他に、書見用眼鏡をあちこちに常置しておけばよい!
27はあまりにも多いが、私も、キッチン、デスク、テーブル、ソファの背、ベッド脇など5つくらい欲しいなぁ…。
今月の給料が出たらもう一つ買おうかしら…。
冬のボーナスでまた一つ。
少しずつ買い足すとよいかも。

☆巻末Appendixの本のリスト垂涎のリスト! 
最年長の孫へのプレゼントがトーマス・マンの
Magic Mountain
の初版本(英訳本ですよね?)なんてステキ。
言及される本ごとに「あ~読みたい!」と思わせられる、危険な本でもある。

読みたい本、再読したい本がたくさんあるのですが、
でもね、

私は日本語の本も読める(*^_^*)
(というか、日本語の本しかぐんぐん読めないのだけど)。

日本文学が我が手中にある、というのはすごいアドバンテージですよね。

それに英語がもっとすいすい読めるようになると、「鬼に金棒」。

英語、勉強しよっと、と思いを新たにしたことでした。

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 長女ぽんは飛び立ち、長男ばぶは羽ばたき練習中。空きの巣になっても、仕事・趣味・体力作りに励み、楽しく暮らしていきます!
 読書・音楽・ウォーキング・軽登山・水泳のことなど…日々の記録です。

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