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2013. 06. 23  
昨日は、オフィスに行って溜まった仕事を一気に片付ける予定だったけれど、「家庭内不和」「体調不良」でその気になれず、掃除や片付け以外に身体を動かす気にもなれず、ソファにすっぽり埋まって安楽に、面白い本を読むことにした。

…と思っていたら大間違い!

数日前に最初の数ページを読んで、「ふむふむ、イギリスの少年少女たちの楽しい冒険物語」と思っていた、
L. M. Boston の 
The River at Green Knowe 

読むのにたいへん難儀しました。構文も文法も簡単。
でも、単語と内容がスーパー・ドゥーパー ・難しい!!

例えば、以下のような文を読むのに何度辞書を引いたことか!

The little tributary seeped between an avenue of bulrushes, whose handsome chocolate maces bowed to them as the ripple that the punt pushed before it reached their stalks and set them in motion.

辞書ひきまくっても追いつかず、意味不明の箇所があり、ついに図書館に行って翻訳に目を通しました。
意味不明箇所とは、hermit の隠れ家の壁にかかっている物が何なのか、それと犬がどういう関係があるのか?
何度読み返してもわからない!
翻訳に頼るなんてこと滅多にしないのに。

亀井俊介の訳をちらちら見ながら読み進めたのですが、途中から翻訳を読み始めたからか、違和感がある。
直訳的で、ぶつぶつ切れている。英語で読むときのような余韻が感じられない。
やっぱり原書の方が味わい深い。

問題点は
① カヌー漕ぎや沼沢地に関する特殊用語が多い。植物や鳥の名前が多い。

② ファンタジーなので「論理」では説明できないが、それを当方の英語読解力不足か?と勘違いし何度も読み返さなければならない。

① に関して
辞書を引いて、日本語にあたる語を調べても、それがどのようなものか想像がつかない。
理解にはイギリスの中・高校生向き程度のカラー写真の植物図鑑、鳥類図鑑的なものが必要?

② に関して
ファンタジーを読む心構えができていなかった。…というか、ボストンのファンタジー、私、苦手(>_<)

何でこの本が、わが家に「積ん読」であったのかというと、20年以上(?)前に、楽しく読んでいた林望(リンボウ先生)のイギリス滞在のエッセイで、彼の下宿先がこのボストン夫人のマナーハウスだったと知ったから。

いつか、そのマナーハウスがモデルとなったグリーン・ノウ・シリーズを読もうと思っていたのです。
ボストンの原書、あと3冊くらいあります…でも、1冊読み終わって、げんなり。
ちょっとパワーがある時じゃないと読み切れない感じ…。
あと3冊は、当分、「積ん読」ですな。

ファンタジーにはついていけなかったけど…、
面白いと思った感想を四つ。

① イギリスの児童文学によく出てくる、「何を食べようか?何を食べさせようか?この材料をどううまく料理しようか?」といつも考えている料理好きの名コック。この話にも出てきました。私、この手の登場人物大好き。これについては、いつか別稿で…。

② やはり、イギリスは海軍の国ですなぁ! ランサムの『ツバメ号』シリーズも、ピアスの『ハヤ号セイ川を下る』も、子ども達が自由自在にヨット・カヌー・パントを操っている。そしてその関係の名詞・動詞の豊富なこと! ところで、私は本書を読みながら子ども達がcanoe とpunt を場所によって乗りわけて冒険していることに、後半近くなるまで気付きませんでした! 挿し絵で「あれ?」と気づき前に戻って読み直した次第…注意力不足!

③ キリスト教以前のゲルマン的?土俗的?幻影シーン。『秘密の花園』にもあった。ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』でそのあたりのことがテーマになっていたと思うけれど、文化の古層に対する憧憬があるのでしょうね。

④ ③に関連して、語彙として、アングロ・サクソン語系統が多く使われている印象を持った。

以下は『英単語 語源 ネットワーク』クリストファー・ベルトン、長沼君主 共著 より引用。

…、現在使われている英語の語源のかなり多くは、ギリシャ語やロマンス語にさかのぼることができます。1066年のノルマン・コンクエスト以前に使われていたアングロ・サクソン語由来の語は現在でもかなり残っており、南の国々から入ってきた同じ意味の語と並行して使われています。…
 こうしたアングロ・サクソン語由来の語は、イギリス人にとって特別に訴えかけるものをもっています。それがなぜなのか説明はつかないのですが、どこか「古きよき時代」の趣があるとでもいうのでしょうか、より温かく親しみのある語として感じられるのです。


と、以下、いくつかの例が挙げられているが、その例示されたアングロ・サクソン語由来の語が本書でたくさん使用されていたように感じた。

児童文学は難しい!
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No title
そうですね、児童文学の古典は馴染みのない単語があったり、文がとっつきにくく感じられたりしますよね。引用されている文も、分からない単語が五つあったので、最初「?」でしたが、単語の意味が分かるとパッと視界が開け、美しい風景の描写と粋な表現に、顔がほころびました。今読んでいる本もこの手の単語が多いのですが(地形とか植物、地学用語など)私はgoogleで画像を検索しています。百聞は一見に如かず、という感じです。

前回の記事の息子さんと図書館で本を一緒に読んでいた親子のお話など、色々、考えさせられました。「ねえねえ」とまとわりついてくるうちが華、と分かっていても、うんざりすることが多かったのですが、そのうち鬱陶しがられる日が来るんですよね…ぶるっくさんの息子さん、ブログでしか存じあげませんが、素敵だとおもいますよ。なによりも、お母様がいいところをちゃんと分かっているのって子どもには、宝であり命綱のようなものだと思います。大丈夫ですよ!
michibooksさま
コメントありがとうございます!

私は、「社会科学系の論文をばりばり読み進める」ということを目標に英語を勉強してきたので、児童文学は苦手です…。

でもピアス、マーヒー、I.B.シンガー、ファージョン、ダールなどは好きで英語で読んできました。
マーヒー、シンガー以外はイギリスですね。

michibooksさんは、イギリスの風土や慣習など身をもって体験なさっているので、読みも深いことでしょう!
私は、上記引用文、michibooksさんほどイメージできませんでした…。
ボストンは初体験でしたが、語彙や描写は大人向けなのではないか?と思いました。


回顧的にはうるさいほど「これ読んで」と本を持ってこられた時が、ほんと華でした。

息子と共有した「本の時」の最後は、彼が奧本大三郎訳の「ファーブル昆虫記」を私に読み聞かせしてくれたことかしら?
当時は「虫博士」でしたから。(その前は「電車博士」「恐竜博士」でしたが…)

奧本のファーブル、最近やっと完結にむけて出版再開されました。
これを機に、「ねえ、またお母さんに読んでぇ~」と息子に甘えてみようかしら…。

「うざっ」か「きもっ」で一蹴されるでしょう(>_<)

社会に出す前に、まだいろいろと「しつけ」をしないといけない洟垂れ小僧です。
そのためにいろいろとコンフリクトも生じますが、親のつとめだと思って、これからも戦います!
でも、男の子って可愛いですよ! 
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ぶるっく

Author:ぶるっく
 長女ぽんは飛び立ち、長男ばぶは羽ばたき練習中。空きの巣になっても、仕事・趣味・体力作りに励み、楽しく暮らしていきます!
 読書・音楽・ウォーキング・軽登山・水泳のことなど…日々の記録です。

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